施餓鬼法要 2026

8月18日、施餓鬼法要が行われました。
江戸時代より続く、歴史ある法要です。

例年19時よりの開始でしたが、暗くなるなかでの法要は高齢の方にとってお参りしづらいこともあり、今年は17時からの法要としました。
近年は、夜になっても涼しくはならない状況、夕方暑さがまだまだ厳しい頃でしたが、本堂にて厳粛に法要が執り行われました。
餓鬼供養をすることでご先祖供養ができ、各家に徳が向かうお盆行事の締めくくりとなる法要です。
今年も孝月さんがお薬師様の徳を讃えるご詠歌をお供えし、皆さまのお気持ちをご本尊様にお伝えくださいました。

「お施餓鬼が終わると急に秋の気配を感じるようになるね」と、子供の頃からいつもお寺のなかでは話していました。そして宿題の追い込みが始まり、夏休みは終わる…というのが私たちの時代のことでしたが、今では厳しい残暑のなかすでに学校が始まるところもあり、世の中は変わってきました。異常なまでの暑さなど状況も昔とは随分違いますが、準備や法要のやり方を工夫しながら法要は続いています。

来年も法要開始時刻は17時を予定しております。本堂の中にもお入りいただけますので、ぜひお参りください。



























今年のお盆

今夏も7月から猛暑日が続き、そのうえ熊本での地震、千葉の豪雨被害と大変な夏になっています。
被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

お寺では7月から棚経が始まり、檀家各家のご先祖供養をいたしました。
そしてお盆には合同での初盆供養と棚経供養が行われ、ご縁の皆様で一緒にご先祖供養ができ、よいお盆となりました。






お寺では今年はおそうめんと、孝楓さん作おいなりさんをお供えしました。ご先祖様も喜んでくださったでしょうか。

國分寺の若き僧侶、光胤(こういん)さんも学校が休みの一日だけでしたが、住職さんと一緒にお参りさせていただきました。

酷暑のなか、バイクも駆使してお参りへ。

さて、8月18日は一年で一番大きな法要「施餓鬼法要」が行われます。
今年はお参りしていただきやすいように開始時刻を少し早め、17時から法要が始まります。皆さま、どうぞお参りください。

弁天まつり

6月12日、巳の日に弁天まつりが行われました。

「弁天様は我々の様々なお願いを聞いてくださる神様です。ご参拝された皆様はご自分のためだけではなく、ご家族、ご近所さんの代表参拝もされています。福徳をしっかりいただいて帰ってください。」と孝楓さんのお話がありました。
仏様やご先祖様のおかげで助けられたと思うことがあった、というお話をご参拝の方からもお聞きし、それぞれの日々の暮らしのなかにも「おかげ」がたくさんあったようです。
日頃、我々を守ってくださっていることに感謝しながら、ご参拝の皆様と一緒にお経をお唱えしました。

10月22日(木)には、秋の弁天まつりが盛大に行われます。ご祈願やヴァイオリンの奉納演奏などもありますので、どうぞお楽しみに。










西福寺では今、紫陽花が見頃を迎えています



古の祈り伝える観世音 我らとともにおわす 令和の佳き日

五月初旬、津山市河辺(かわなべ)地区、「松風庵」で古くから祀られている「火伏観音」と称される十一面観音様の開扉法要が17年ぶりに行われました。
元々は國分寺奥の院で祀られていたこの観音様が、ご自身で歩いてこの地に降り立たれたとか、説話がたくさんあります。地域で大切にされてきた仏様のご開帳とあって河辺地区はもとより、松風庵の歴史に興味を持つ研究者の方々など遠くは島根県出雲市、岡山市や近隣市町村からもお参りがありました。

十一面観音様は、悩む人を癒し前向きな力を与えてくださる存在として信仰されます。‘救う‘という言葉ではなく、‘癒す‘という言葉が相応しい、まさに我々を近くで見守ってくださる松風庵の観音様です。したがってこれからも皆様と共に在る仏様のお力を信じて日々を過ごしてください、とお伝えしました。

堂内では法要の最後にご参拝の方々と「おんまか きゃろにきゃ そはか」とご真言を精一杯お唱えしました。

『弥栄の 願い尊き真言の 声清々しき 松風庵』 孝楓










 

 

秋から冬に


見てください!わずかひと月ほど前の境内はこんなにも鮮やかに彩られていました。爽やかでスッキリとした青空と、深紅の美しいモミジの葉。あ~気持ちいい!と、嬉しくて思わず声が出るような見事なコントラストです。

しかしそんな景色も一瞬でした。12月に入り、全国的に暖かかったのが一変、師走寒波が到来。津山では3日の夜には初雪が降り、翌朝までに1cm程積もりました。12月7日は「大雪」、暦どおりでした。

ここ数年毎年言われていますが、今年も本当に短い秋でした。来秋にはまた美しい景色が我々の目を楽しませてくれるのを楽しみに、これからしばらくは寒さに耐え、元気に乗り切っていきましょう。






さて、秋を振り返ってみますと、11月初旬には西福寺で秋祭り法要が行われました。
法要のあと、孝楓さんからは『和合』の話がありました。西福寺のお寺は少ない檀家数ではありますが、地域の皆さんがお互い助け合い、尊重しながら暮らしておられます。その様子は先代、先々代からずっと続くもので、この地域の良さであり最大の強みだと思います。この地域では『和合』の精神があるからこそ、ここでの暮らしが成り立ち、またそこに心の豊かさがあるのだと感じたそうです。



12月になってからは少しずつですが、大掃除も始めています。暖かく天気の良い11月から始めれば楽なのに、とも思うのですが、ひと月もあればまたひどく汚れてしまうし、早くから始めて長く師走感でいるのも気分的に嫌だし…という調子で、重い腰が上がったのが6日のこと。幸いこの日は暖かく陽も射していたので、たくさん着込んで動いていたら汗ばむほどでした。それにしても昔ながらのガラス窓は細かい細工で、そのうえ木がささくれているのでケガをしやすく、注意が必要です。
…と、慎重に作業を進めていると、どこからかうめき声のような、誰かを呼ぶような変な声が聞こえてきました。辺りを見回しても誰も何もいません。鳥の声?気のせい?と掃除を続けていると、再び変な音が…。今度は廊下の下からガンガンと廊下を叩く音も聞こえてきます。え?一体どこから??
すると今度は前住職の孝照さんの怒った声がはっきりと聞こえてきました。


わっ!!!


私たちが掃除をしていた廊下の下を覗くと、なんと床下に孝照さんがもぐっているではないですか!頭上で拭き掃除をする足音が、大きな音で響くと言って怒っていたのでした。
なんでこんなところに?いや、その前によくこんな狭いところへ入れたものだ。いつもびっくりするようなことをする孝照さんですが、この動きは予想しなかった。それにしても、わ、若い…(=_=)


しかし一体何をしようとしているのでしょうか。私には一向にわかりませんでした。とにかく地を這いながら怒っています。若い者は誰もこんなことをしやしない。俺がこんな大変な思いをしてるのに、まったくっ(怒)ブツブツ。。。


うわっ。こわっ。鎌を持って怒った!


泥まみれで床下を這いずり回って何かをしてくれていましたが、二時間ほどしてやっと狭い穴から再び外へ。それにしても、入るのも出るのも狭くてひと苦労です。


なんとか外界へ出てきた孝照さん、顔はドロドロ、体はヘトヘト、息も絶え絶えに。 「は~。やっとこれで長年気になっていた掃除ができた。」と安堵の様子。長い年月かけて床下に生えたシダなどの雑草を一人で潜って取ってくれていたのでした。ありがとう、とっても感謝です!!!

こんな具合に、寒く厳しい大掃除はまだまだ暮れまで続きます。孝照さんに怒られたい方、心の大掃除をなさりたい方、四姉妹と楽しくおしゃべりしたいという優しい方、ご一緒にお寺の大掃除いかがですか?大歓迎いたします。


追伸 83歳、死ぬまで頑張ります!

秋の弁天まつり 2025

10月27日、秋の弁天まつりが盛大に執り行われました。
巳年の今年は、「つちのと巳」という弁天様のお力を存分にいただける日でした。沢山のご利益がある中でも今年は特に金運が高まり、芸術を嗜むことで更にそのパワーがアップするという最強の日、まさに國分寺の弁天まつり法要にぴったりの日となりました。
日常から少し離れお経やご詠歌、ヴァイオリンの演奏など、種々の妙音を弁天様にお供えし、共に味わうことができました。





今年はご詠歌法要にし、まずは孝月さん先導のもと「七福神和讃」というご詠歌をお唱えして弁天様をお迎えしました。
ご詠歌を初めて聞く方も多い中、皆さん自然と一緒に口ずさんでおられました。そして弁天様の徳をお讃えする「弁財天女品」(べんざいてんにょぼん)をいつものように全員でお唱えしました。







今年も皆さんが心待ちにしていたヴァイオリンの奉納演奏。
『バッハとヘンデル生誕 340年 によせて バロック音楽の巨匠たちの音楽』というテーマのもと、三名の奏者による素晴らしい演奏をお供えしてくださいました。

恒例となっているこの奉納演奏では、毎年感じることが違います。去年はブログ(2024,10/23 掲載)にも書きましたが、ひと言でいうと「歓喜」という言葉で表されるような選曲と演奏でした。

一方、今年は全体的に「悲哀」とか「哀愁」というような印象を受けました。きっと誰しもが大なり小なり心の奥深くにもっているであろう悲しみや切なさ、さらには人生の儚さや無常さをも感じさせるようなものでした。
物悲しく響くヴァイオリンと優しく包み込んでくれるようなピアノの音色を聴きながら、大切な人を想ったり内省したり。誰もが自分の世界に入り込んでいるような気がしました。それは自己との対話の時間でもあったのではないでしょうか。

演奏後、ヴァイオリニストの神田恭子さんがある曲について、次のようにお話しされました。

「なぜこのような悲しい曲を弾くのかと考えたとき、生きていれば悲しいこと辛いことがあって、そんな気持ちを弾き手と聴き手が一緒に昇華させていくのではないか、いろいろな思いを昇華させるために悲しく陰鬱な曲を弾くのかなと思います。それはお経と同じなのかもしれません。そして暗い曲なのに最後は明るい和音で終わるのです。」

その言葉をお聞きして、本当にその通りだと納得がいきました。奏者と聴衆が同じような気持ちでいたことも嬉しく、まさに「音」の神様である弁天さまと音楽によって繋がれたような気がしました。そして曲の最後が明るく終わるように、我々にも希望や明るい未来があるのだと、感じさせてくれました。

昨年の活気に満ちた歓喜の音とはまた違う、しっとりとした気高い美しさの音色、そして悲哀に満ちた迫力ある演奏を、それぞれに想いを馳せながら味わった秋の弁天まつりでした。






施餓鬼法要 2025

8月18日、今年も施餓鬼法要が無事に行われました。

年々厳しさを増す暑さのため、今年は例年より一時間早く8時にお手伝いの方々に集まっていただき、準備を進めました。
盆地特有の湿気を含んだひどい暑さのなか、檀を組み立て幕を張り、境内をきれいにして法要準備を整えてくださいました。
この日は夕方5時から雨が降る予報となっており、いろいろと思案しましたが、みんなの気持ちが通じたのかそれも免れ、おかげをいただき雨にもあわず無事に進んでいきました。
またふたつ前(7/10)のブログでご紹介しましたが、100年以上頑張ってくれた餓鬼に施す仏供米を入れる桶も、この度檀家の木工作家ヨネモノさんの手により生まれ変わりました。
江戸時代より続いてきたこの法要は、みなさまのご協力なくしてはできません。

施餓鬼とは一年に一度、餓鬼道に落ちた餓鬼に水や食べ物のお供えをして供養をし、その功徳をもって各家のご先祖供養につながるというものです。
また同時に、むさぼりの心にとらわれてしまいがちな我々の心も清めてくれるお参りでもあります。
ご参拝の方々や施餓鬼袋にてお供えをなさった方々にもたくさんのおかげをもたらしてくれる施餓鬼法要です。今年お供えできなかったという方はご先祖供養の為、またご自身が多くのおかげをいただけるよう来年はぜひお供えいただき、どうぞお参りください。

まずはご本尊様の前で般若心経をお唱えし、一日の無事をお願いしました
本堂前に施餓鬼壇を設営します

名誉住職さん手書きの『國』の旗を掲げました
今年の草は大変です
父娘で草刈りをしてくださいました



午前の仕事を終えてひと休み


長く暑い一日、みなさま本当にありがとうございました
餓鬼に施す仏供米の準備
施餓鬼壇の完成です
甦ったこの桶に仏供米を施します
午後からはご参拝の方が次々と

夕刻7時、いよいよ始まります
今年は孝月さんのご詠歌から法要が始まりました
「薬師瑠璃光如来和讃」をみんなでお唱え
久しぶりの孝月さんのご詠歌はやっぱりすごい!
中2の孫はこの法要にお参りして「感動して涙がでた」と言っていました
孝照前住職さんが尊敬する従兄弟、伊藤慈秀氏書
慈秀氏は仏教理念に基づいて医師として活躍されました
文面はお薬師様の願いとご利益について書かれたもので、7年前の開扉法要を記念して作成寄贈されました

極楽寺ご住職 圓照様、圓光寺ご住職 優寛様 ありがとうございました
堂内から外の施餓鬼壇に場所を移して
懇ろにご供養していただきました
江戸時代から続く法要、100年以上使用している桶、そして得度してから70年以上この法要に携わる前住職さん
餓鬼に水とご飯を施します


夜になって蒸し暑さが増し、じっとしていても汗が滴るなかでの法要でした。幾重にも重なる衣を纏うお寺様方には一層厳しい状況だったことと思いますが、82歳の前住職さんも一生懸命お勤めしてくださいました。ありがとうございました。

厳しい夏

今年は六月から猛暑が続き、危険ともいえる暑い日々が更に続いています。津山の最高気温が全国で10番目に高くなった日もあったようです。

毎年ひどくなる暑さのなかですが、檀家各家のご先祖供養である棚経、初盆供養などお寺の行事は滞りなく行われています。
昨今、檀家数は少なくなっていますが、炎天下駆けずり回るお参りは意義深くもずっしりと体にこたえるものです。熱中症の恐れもありながら、仏様のおかげをいただいて、一年に一度みなさまにお会いできることを楽しみにお参りに励む毎日でした。

残すところは18日の「施餓鬼法要」です。
餓鬼に施すことによってそれが各家のご先祖供養に転じ、ひいては我々が救われるというありがたい法要です。
夕刻7時から始まりますので、どうぞお参りください。
寺内一同、もうひと息頑張ります!


棚経へ

広島、長崎へ鎮魂の鐘を打ちました

遠方より初盆のお参り

歴史を刻む木桶

連日の猛暑のなか、夏のお参りが始まりました。
各家のご先祖供養、初盆供養、そして八月には施餓鬼供養法要が行われます。

春先のこと、この法要で使われる道具の修繕をお願いしていたのがついに出来上がったとの連絡をいただき、取りに伺いました。
場所は歩いて二、三分のご近所、米山さん宅。お願いしたのは國分寺の檀家さんで、ご存知の方も多いと思いますが木工作家「ヨネモノ」の米山彰彦さんです。
施餓鬼法要のなかの餓鬼供養で使われる大切な桶の修繕を昨年よりお願いしていました。

この桶は餓鬼に施すご飯の器として優に100年ぐらいは使われてきたものです。まさにタガが外れて、乾くとバラバラ状態。数年前にはある役員さんが工夫して少し直してくださった年もありましたが、もうどうにもならない状態まで経年劣化が進んでしまいました。どうにかして修繕できないものかと思案していたところ、木工の匠である米山さんに相談してみようということになり、この桶の歴史をよく知る孝月さんを先頭に工房をお訪ねしてみたのが昨年の秋頃のことでした。

江戸時代から続く伝統ある「施餓鬼法要」についても熱心に耳を傾け、法要で大事な役割を果たすこの桶の用途についてもよく理解してくださり、「なんとかやってみます」と引き受けてくださいました。
出来上がりを見せてもらったときには一同感動!見事に甦り、八月の法要の際には大切な役目をしっかりと果たしてくれることと思います。

また、米山さんはこのような先祖供養の法要が長い歴史のなかずっと続いてきたことに驚かれ、興味をもたれたようです。
こうやって若い方がお寺の伝統的な行事についてより深く知っていかれることも嬉しく思いました。

今年も檀家のみなさまの想いを届けるべくこの桶に沢山の仏飯をお供えし、供養します。
ヨネモノさんの素晴らしい技術が加わり、新たな歴史を刻んでいく木桶。ぜひお参りの際にはご覧ください。

ヨネモノさん、この先また百年以上、長く大切に使わせていただきます。
ありがとうございました。

ヨネモノさんのホームページはこちらです
https://yonemono.com/




名誉住職さんの揮毫




工房には素敵な作品が


心地よい空間には作品だけでなく各国より集められたコレクションも

6月の弁天まつり

6月5日に弁天祭りが行われました。
役員さん二名も一緒に法要にご参加くださり、爽やかに心地よい読経がお堂に響きわたりました。
新緑のなか、午後からもそれぞれに、みなさん弁天様にお参りいただきました。