開扉法要に向けて

10月13日〜15日に行われる「開扉法要」の準備がいろいろなところで進められています。

境内地の木の剪定も、まだまだ暑さが残るなかニ週間ほどかけてお願いしました。

例年ならば梅雨前と夏、年末の三回剪定しますが、今年は特別な年なので夏の剪定を遅らせていました。

そのため夏の陽射しを浴びて自由奔放に伸び切った枝々。

季節は秋へと移り変わりましたが、まだまだ日中の暑さに職人さんも大変そうでした。

おかげさまで今はスッキリした境内の木々が、気持ち良く見えます。

おまいり

お寺には檀家の方以外にも、参拝者が時々いらっしゃいます。
散歩の途中、ジョギングの途中などに立ち寄る方も。

先日、お参りに来られた方をたまたまお見かけしました。
その方は帰り際に、ご本尊様の方へ向き直って一礼してから門を出ていかれました。

お寺へ入る時、お寺から出る時には、ご本尊様の方へ向いて頭を下げる。これが自然な参拝の姿でしょう。

この方に説いたわけではありませんが、仏を敬う心がそうさせたのでしょうか。
祖父母や親から教えられていたのかもしれません。

お寺の前を通り過ぎるだけではなく、時には境内へ入ってみられてはいかがですか。
その際、門をくぐるときには一礼することをお忘れなく。

座禅

天台宗では座禅のことを「止観」(しかん)といいます。
止観とは、すべてを止めて心を観ることです。

この夏、普段忙しく仕事に追われている経営者の皆さんが、お寺に集まり止観を体験されました。

アメリカの大学で学んでいる中国人青年も参加され、日本の文化、中国から日本へ伝わり、むしろ本来の形を残しているといわれる日本仏教にとても興味を持たれたようです。

静寂の中に身を置いて、自分の心を見つめ直す時間をもつことは、動のエネルギーに勝るとも劣らない明日への活力になることは体験するとわかります。

ご興味のある方は、お気軽にお寺までお尋ねください。

 

 

お施餓鬼の夜

8月18日、施餓鬼法要が執り行われました。

朝から手伝ってくださった檀家の方々はじめ、多くの皆さんのおかげで盛大に供養ができました。

何百年も続いているこの法要が、今年も無事に行われたことは大変有難いことです。

施餓鬼法要

明日、18日は「施餓鬼法要」です。
夕方7時頃から法要は始まります。

餓鬼道(がきどう)という地獄に落ちた飢えた鬼達が、一年に一度だけ食べ物を口にすることができる日です。

餓鬼道に落ちると食べ物が目の前で炎に変わってしまい、口に入れることはできません。
しかし、この日だけは供養してもらったお供え物の水とご飯を食べることができるのです。

餓鬼に施しをすることによって、有縁無縁の霊を供養することができます。
ひいては、ご先祖様の供養につながるのです。

食べ物を粗末にしていると、餓鬼道に落ちるといわれています。
子供たちにもこのことをよく伝え、食べ物を大事にしましょうね。

さるすべり(百日紅)

太陽の陽射しに負けない、きれいな色のさるすべり(百日紅)の花が咲いています。

むかしむかし、旅をしていた王子が乙女を竜神から助け、百日後に再会を誓って別れました。しかし、乙女の死によって再会は叶いませんでした。そののち、乙女を弔う地から二本の樹が生え、紅白の花が百日咲き続けたことから、百日紅と名前がつけられたといわれています。

今でこそ民家でも時々見られますが、そんな物語から仏縁の木として昔はお寺にだけ植えられ、お寺に行けばさるすべり(百日紅)の花を眺めることができ、仏縁に結ばれる、と人々は花のもとに集まったそうです。

お寺では毎夕刻、鐘をつきます。

季節によって時刻は変わりますが、時を知らせるために九つ打ちます。

子どもの頃は「鐘が鳴ったら帰りなさい」と言われ、鐘の音が聞こえたらそれを合図に家路に急いだものでした。つまりは、そう遠くへ遊びに行かないようにという意味も込められていたのだと、今になってわかります。

『夕やけこやけで日が暮れて 山のお寺の 鐘がなる〜♪』童謡「夕焼け小焼け」

お寺のしごと

お寺ではこんなこともあります。

先週は会議をしました。

この秋、10月13日~15日にある「開扉法要(かいひほうよう)」の準備のためです。

担当別に午前・午後に分かれ、総勢80人ほどの方達と話し合いをしました。

法要まで三か月、準備もいよいよ大詰めです。

お寺のおはな

境内には色のある植物は沢山はありませんが、
数少ない色物が咲くこの季節。

夏から秋までは桔梗が楽しめます。

住職さんの一番好きなお花です。