今年の弁天祭り

6月9日、巳(み)の日に弁天様の法要が執り行われました。
今年もみなさまとご一緒に集うことは叶いませんでしたが、法要とお寺の境内の様子をお伝えします。
次に行う予定の『秋の弁天祭り』では、ぜひみなさまにもお参りしていただきたいですね。

弁天様をお祀りしている回向堂(えこうどう)

キョウチクトウが綺麗に咲いていました

境内のキョウチクトウを少し頂いて

弁財天女品(べんざいてんにょぼん)というお経をお唱えしました

住職さんによると...今年の弁天様は非常に穏やかに迎え入れてくださったそうです

一心にこのご真言(しんごん)をお唱えし、弁天様のおかげをいただきます

歓喜天(かんきてん)様(聖天堂)の前には江戸時代後半からあるザクロの木
今年は沢山の花が咲いているので、沢山実がつくでしょうか?

鮮やかな赤い花を咲かせ

実をつけ始めています

境内の片隅にキキョウが少し早く目を覚ましました

貴重な富貴蘭(フウキラン)が槇の大木に宿っています
サツキも満開

花便り~その2

今日で五月も終わりますが、真夏のような暑さが続く津山です。
五月といえば爽やかな季節のはずですが、急なこの暑さで人間も植物も少々バテ気味。
暑さに慣れるまでのこの時期、あまり無理せずゆっくりと乗り越えましょう。

写真はまだ爽やかで過ごしやすかった頃のもの、すでに懐かしい。。。

八十八夜の頃、毎年ご紹介しているお寺のお茶の木で今年も茶摘みをしました。
その昔、僧侶達が飲んでいたお茶の木が本堂脇に今でも残っています。
仏様にお供えして、私達もいただきました。
あっさりと爽やかな美味しいお茶でした。


玄関脇にある芍薬、今年も綺麗に咲きました。
その隣では、紫蘭がまだ元気に咲きほこっています。


お供えいただいた沢山のお花(かすみ草の一種だそうです)。
水につけたら偶然にもハートの形に♡。。。見えませんか?

兼務している西福寺の近くには、こんな可憐なドイツすずらんが。

同じく西福寺近く、クリスマスローズも長く楽しめました。
こんなに可愛いのにうつむいてばかり、もう少し顔を見せてほしいです。

ご近所のお庭でバラを見せていただきました。
マスクをしていても良い香り、心癒されました。


急ぎ足の春でした

今年は例年より少し早く、津山の桜も開花しました。

境内の桜も津山城(鶴山公園)と同時期に満開に。

天気も良く、良いニュースが少ないなか心躍る日々でした。

境内には珍しい鬱金桜(ウコンザクラ)という種類の桜もあり、これは例年だと四月下旬頃から咲き始めます。

2019年5月5日のブログでもご紹介しましたが(写真も掲載しています)、京都哲学の道で名誉住職さんが初めて見て気に入り、取り寄せて植栽したものです。

別名「美人桜」と呼ばれるこの珍しい桜は、花の色が萌黄色から桃色に移り変わり、人々を魅了します。

ぜひ、この珍しい美人さんにも会いにお越しください。

さて、次からは 津山城(鶴山公園)の桜です。

ここでは桜を眼下に見下ろすことができ、その景色はなかなかに見事です。

ちなみに津山城(鶴山城)の石積は天台宗の祖山、比叡山山麓の坂本という地の穴太(あのう)衆が積み上げたものです。

穴太衆は寺院や城郭などの石垣施工をしていた技術集団で、穴太流という積み方で巨石を巧みに積み上げています。

来年の桜の季節には、ぜひ石垣にもご注目してお城のお花見を楽しんでください。

春がやってきました

十日前には積雪の朝を迎え、三四日前は春の陽気。そして今朝はまた氷点下の朝となり、今もチラチラと雪が舞っています。
ここ最近は天候がいろいろで、体がついていきませんね。

この十日間の境内の様子を振り返ってみます。

2/9 朝の境内です。

2/14 椿は別として、年が明け境内でまず最初に咲く花は福寿草。思いっきり大きく深呼吸するかのように咲きました。

2/15 続いて遅咲きの梅も一輪、二輪と咲き始めました。

そして毎年いち早く春の気分を楽しませてもらうのが、檀家の方からいただく啓翁桜です。
今年も三日ほど前にお届けくださいました。
あまり火の気のない玄関の間ですが、今朝は一輪可愛らしい花が咲いていました。
みなさまにもお届けいたします。

三寒四温のこの時期、暖かくなるとついつい嬉しくなり油断してしまいますが、手首足首お腹を温め体を冷やさないようにしてください。

私はお正月に前住職さんから思いがけずお年玉をもらいました。分厚い腹巻とレッグウォーマーです。でも女性が多いのになぜか一つ。。。
よくよく話を聞くと「よく分からないけどこれは必要だろうと思って自分用に買った。」とのこと。
本当は自分で使うつもりだったそうですが、結構小さい女性物でした(笑)

つけてみるとやっぱり温かさは最強!特に腹巻は可愛いものも質の良いものも、夏用のものまで種類が豊富にあり、年中あると重宝します。
男女問わず、未経験の方はぜひともお試しください。

六月の出来事

六月、皆さまはいかがお過ごしでしたか?
お寺では、晴れた日には草取りや刈り払いなど、専ら環境整備に勤しむ月でした。

上旬、境内にはサツキの花が咲き、例年この時期だけは華やかな色で埋め尽くされます。

撫子も可憐に咲いていました。

白い撫子は上品な美しさですね。

紫陽花は池のほとりに咲いています。

ある雨の日、東京からのお客様をご案内したいと地元の方を含めたご一行が参拝されました。
他にも和気清麻呂や法均尼など、奈良時代後期まで思いを馳せる旅だったそうです。

6月19日は「みずのとみ」弁天さまの日です。
この日はお堂を解放して、静かに弁天まつりが行われました。

さすが百合。影の方でひっそりと咲いていたにも関わらず、凛とした美しさに眼を奪われました。

ここ数日は、梅雨時期とは思えないような暑い日が続いていました。
明日からはまた雨模様のようです。
この時期は暑さにもまだ体が慣れず、気圧の変化に体調が悪くなる方も多いかと思います。
皆さま、どうぞお身体お大事にお過ごしください。

お花見

春彼岸も終わり、桜の開花宣言も各地で聞こえてきております。

今年の三月は、新型コロナウイルス感染症の話題一色となってしまいました。
突然の学校休校に始まり、イベントや集まりの延期・中止、ひいては都市間の移動自粛など、日を追うごとに事態は深刻になってきています。

不安な日々が続いていますが自然はそんなことはおかまいなし、花々が咲き、雑草も力強く伸びています。
お墓へ続く門前には山茶花や椿が咲き、早い桜は昨日で満開になりました。

名誉住職さんが加齢黄斑変性症、白内障を乗り越えて多少良くなった眼で(サイズは残念ながら S のまま)レンズを向けましたので、ほんの少しですがお楽しみください。

引き続き、お互いに気をつけて過ごしましょう。

間に合いました!

遅まきながら今日、梅雨入りしました。

梅雨前の庭の選定も暑いなか始まり、今日が最終日。

生い茂った木々は、大勢の職人さんの手によってスッキリしました。

梅の実も採り終わり、季節の花も暑さに耐えながら咲いています。

これからは恵みの雨となるのでしょうか。

お寺の美人

新しい時代を迎えました。

その昔、国家国民を護るために造られた国分寺です。
この令和の時代も、今以上にみなさまの安寧をお祈りしてまいります。

境内には令和を祝すかのように、花々が静かに咲いています。
蔓桔梗(つるききょう)、馬酔木(あせび)、牡丹(ぼたん)など。
なかでも珍しいのが、鬱金桜(うこんざくら)です。

数年前、名誉住職さんが京都の哲学の道で見たこの桜に一目惚れ。
苗木を探し求め、お寺の境内に植えました。
地元新聞にも取り上げられ、この珍しい桜を目当てにお参りされる方もあります。

普通の桜と違うのは、花の色です。
最初は萌黄色で段々と桃色になっていきます。
その色合いはとても可愛く、ソメイヨシノが終わった頃から咲き始め、未だ私たちの目を楽しませてくれています。

別名、美人桜とも呼ばれるこの桜、名誉住職さんが一目惚れするのも無理もないですね。

「鬱金桜(うこんざくら)」

蕾から花の咲き始めは葉と同じ薄い緑で、爽やかな印象です。


花が開くにつれて色が変わっていく様は、可憐でありながらも魅惑的です。

その他の花も楚々として愛らしい。

知られざる紅葉の名所


「ちょうど満月の夜でした」

朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
みなさんお変わりございませんか?
11月も残りあとわずか、紅葉の季節もそろそろ終わりにさしかかっています。

紅葉の名所は数ありますが、このお寺にも実は見所があるのです。

それは、裏庭の池を取り囲むようにひっそりと茂るモミジの木。

昼は青く高い秋の空とのコントラストが爽やかに、夜はライトアップされ幻想的な雰囲気が何とも言えない趣きを醸し出しています。

でもこれ、表の境内からはあまり見えないうえに、夜は参拝できないので、残念ながらお参りのみなさんの目に触れることはほとんどありません。

申し訳ないですが、寺の者だけが一年のうちほんの少しの間だけ、楽しませてもらっています。

そんな秘仏並みの秘紅葉、ブログを見てくださっている方だけに、お届けします。

来年はもうちょっとカメラマン(前住職コウショウさん)の腕が良くなっていることを願いつつ…。

お彼岸です

お彼岸を迎えました。
昨日までの雨も止み、今日は気温は高いものの夏のそれとは違って秋らしい爽やかな日です。

朝から墓地にお参りする方々の姿が見えます。
おひさまが真西に沈む彼岸の中日。西方浄土に手を合わせ、感謝とご先祖さまのご冥福をお祈りください。

そして、お彼岸といえば…おはぎ!
お恥ずかしながら手づくりすることはありませんが、祖母が作ってくれたものを懐かしく思い出します。
あんこの味はその家々で違って、幼馴染のおばあちゃんのあんこも忘れられない味のひとつです。

春彼岸の頃に食べるのは、ぼたもち。
秋彼岸の頃に食べるのは、おはぎ。
その区別は地域によっても違うそうですが、その時期に咲く花に合わせて呼び名が違うという説も。

境内にも萩をはじめとする控えめな秋の草花が、風に揺られています。
散策にどうぞお越しください。