六月の出来事

六月、皆さまはいかがお過ごしでしたか?
お寺では、晴れた日には草取りや刈り払いなど、専ら環境整備に勤しむ月でした。

上旬、境内にはサツキの花が咲き、例年この時期だけは華やかな色で埋め尽くされます。

撫子も可憐に咲いていました。

白い撫子は上品な美しさですね。

紫陽花は池のほとりに咲いています。

ある雨の日、東京からのお客様をご案内したいと地元の方を含めたご一行が参拝されました。
他にも和気清麻呂や法均尼など、奈良時代後期まで思いを馳せる旅だったそうです。

6月19日は「みずのとみ」弁天さまの日です。
この日はお堂を解放して、静かに弁天まつりが行われました。

さすが百合。影の方でひっそりと咲いていたにも関わらず、凛とした美しさに眼を奪われました。

ここ数日は、梅雨時期とは思えないような暑い日が続いていました。
明日からはまた雨模様のようです。
この時期は暑さにもまだ体が慣れず、気圧の変化に体調が悪くなる方も多いかと思います。
皆さま、どうぞお身体お大事にお過ごしください。

心に大きな虹みつけました

今日はまた夏日となりました。
今の時期は日によって気温差があり、体調管理が難しいですね。

そして今日は近隣檀家の取りまとめをお願いしている、各地域の総代さん宅へ配り物をしに行ってきました。

直接会ってお願いしなければいけないところですが、今この状況ではそれも控えなければならず、基本的にはポストへ投函することに。

しかしこの好天気のなか、家の周りで畑仕事などしている方も何人かいらっしゃったので、距離を保ちつつ、お元気そうなお姿を拝見でき、私達も嬉しい気持ちになりました。

車であちこち走っている途中、空にとても大きな虹が。
思わず車を停めて見惚れるほど、今まで見たことのない大きくてはっきりとした虹でした。

雨なんて降りようもないほどの日差しなのになぜ虹が?なんてことは疑いもせず、なんだか良いことありそう🎶と喜んでいましたが…

夕方の天気予報でこの虹の正体が明らかに!

これは虹ではなく「環水平アーク」といって、晴れた日に太陽の光が雲粒で屈折して現れるもので、天気が下り坂になるサインでもあるそうです。

そういえば、明日の夕方から明後日にかけてこの辺りは雨の予報です。

虹ではなく虹色の光線を見たわけでしたが、空に描かれたキレイな光を見ることができ、今はなかなか会えない皆さんのお顔も見られ、とても良い一日でした。

小さな幸せを見つけると、それが心には大きな幸せとなって残る、ということに気づいた日でもありました。

みなさま、どうぞお元気でお過ごしください。

新茶の季節です

五月一日は八十八夜。

お茶の新芽が出そろう時期です。

新茶にはカテキン、ビタミン、テアニンなどがたっぷり含まれ栄養満点で美味しく、しかもこの時期のお茶を飲むと長生きするとも言われています。

國分寺のご本尊お薬師様の辺りには、その昔、僧侶たちが栽培し、飲んでいたであろうお茶の木が残っています。

今年もまたこのお茶を摘んで飲んでみよう、とお茶づくりに挑戦してみました。

インターネットで調べて、見よう見まねで孝惺さんが奮闘。

何とかそれっぽく仕上がり、まずは仏様にお供えし、その後皆でいただきました。

香り良く、味はとても上品でさっぱりと、そしてジャスミンのような華やかな香りが鼻に抜けます。

暑かった日の夕暮れ、爽やかな風がさっと頬を撫でるような気分になりました。

足るを知る者は富む

みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。

全国的に非常事態宣言が出され、ますます不自由さを感じる日々と存じます。

しかし、今こそ立ち止まって今までの生活、そしてこれからの生活を見直す良い機会だと捉えてみてはどうでしょうか。

暮らしを見直す。
物に溢れた生活を見直す。
取り巻く環境、とりわけ人間関係を見直す。
何かに追われるるように過ごしていた日々について。
自然の恵み、摂理について。

そんなことから心の在り様、目の前にある幸せについても想いを馳せることができるでしょう。

「足るを知る者は富む」という老子の言葉を思い出します。
満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで幸福である。

大きな話になりますが、地球環境のことについても考えを及ぼすことができます。

もっともっと、という気持ちになってはいないか。

結局は大きなこと(地球環境)も、小さなこと(日々の暮らし)も、同じかもしれません。

不安な毎日のなかでも、幸せは度々私たちの元へ訪れます。

掃除をして庭や部屋が綺麗になった。その後のコーヒーが格別に美味しかった。
綺麗な花が咲いているのを見つけた。趣味に没頭した時間。一日を無事に終え、布団に入った瞬間。

他にも人それぞれ、たくさんの幸せがありますね。

先ほど親戚から、赤ちゃん誕生!という、最高に幸せなニュースが届きました。

2020年4月19日、この苦境のなか、新しい命が力強くこの世に生まれました。

平穏な未来が必ず訪れるよう、頑張ってまいりましょう。

お花見

春彼岸も終わり、桜の開花宣言も各地で聞こえてきております。

今年の三月は、新型コロナウイルス感染症の話題一色となってしまいました。
突然の学校休校に始まり、イベントや集まりの延期・中止、ひいては都市間の移動自粛など、日を追うごとに事態は深刻になってきています。

不安な日々が続いていますが自然はそんなことはおかまいなし、花々が咲き、雑草も力強く伸びています。
お墓へ続く門前には山茶花や椿が咲き、早い桜は昨日で満開になりました。

名誉住職さんが加齢黄斑変性症、白内障を乗り越えて多少良くなった眼で(サイズは残念ながら S のまま)レンズを向けましたので、ほんの少しですがお楽しみください。

引き続き、お互いに気をつけて過ごしましょう。

三月一日

今日は、昨年百回忌法要をいたしました、國分寺101世住職、孝正和尚さんのご命日でした。

今年も孫(103世孝照前住職)、ひ孫(104世孝楓現住職)、玄孫(小学二年生〜中学一年生)の三世代が揃い、皆でお参りできたことは、何よりのご供養であったと思います。

今日は日曜日で檀家の方の法事もあり、朝からお寺は忙しくしておりましたので、十分なことはできませんでした。
それでも、小学二年生の玄孫(小春)がお団子を作るのを手伝ってくれ、孝月さんのお膳と並んでお供えできました。
きっと、そんな姿を見て喜んでくださっていることでしょう。

玄関では、お供えいただいた啓翁桜が満開に咲いています。
世情の騒がしさが一日も早く収まり、満開の桜をみんなで楽しめますように。

比叡山参り中止のお知らせ

恒例となっておりました3月13日の比叡山大護摩法要への参拝ですが、今年はお参りを中止することを決定いたしました。

ご承知の通り、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を奮っています。

そんななか、比叡山へのお参りを決行すべきかどうか、状況を見ながら慎重に検討を重ねてまいりました。

國分寺からの参拝は大護摩法要が執り行われた初回から連続30回を数え、楽しみにしておられた方も多くいらっしゃることと存じます。

できることならば今年も変わらずお参りしたいと準備を進めつつ様子を窺っておりましたが、事態は刻々と変化し、今や楽観視できない状況となっております。

皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

一緒にご詠歌を楽しみませんか?

毎月8日はお薬師様の日。

2018年12月9日のブログでもご詠歌とお薬師様の縁日については触れていますが、國分寺では毎月一回、8日にご詠歌の練習をしています。

ご詠歌とは、仏様の教えを分かりやすくメロディーに乗せて唱えるものです。
お経と同じぐらいお陰のあるものですが、平易な言葉で馴染み深く、心にすっと届くような気がします。
お葬式やご法事でお唱えさせていただくと、「このような式は初めてです。」と大変喜ばれます。

「ご詠歌を習うことで、月に一度は必ずお寺へお参りすることができる。それもありがたいことなんです。」と、ある方は仰います。
そして、お寺でだけ繰り広げられる内緒話や女子トークもあるのかも!?(笑)

子供から大人までどなたでも簡単に始められますし、椅子もあるので、足が痛くても座れなくても大丈夫。
ちょっと聴いてみたいわ、と思われる方もぜひ一度いらしてください。

そして、溜めておきたくない感情が芽生えたら、ご詠歌とおしゃべりをして吐き出して、どうぞお寺に全部置いて帰ってくださいね。
あとは仏様がきれいに掃除してくださいますのでご心配なく。

お正月の風景〜花のある暮らし

三が日も過ぎ、また日常に戻りつつあります。
境内は参拝の方も減り、少し静かになりました。

盆地特有の底冷えがする寒さも、どっさり積もった雪も、お正月らしく気分をキリッと引き締めてくれるような気がしておりましたが、暖冬の今年は予想以上に暖かいお正月となりました。

天候とは違い、毎年変わらずお正月の雰囲気を醸し出すのは参拝の方をお迎えする正月花です。
玄関幕前には、今年は趣向を変えた作品を作ってみました。

境内の梅の木を剪定して出た枝を器に見立て、そこに大王松や竹、南天などをあしらいました。
何年もこのお寺を見守ってきてくれた古木です。
お役を終えましたが、最後に玄関でみなさまをお迎えしてくれました。

お寺の玄関内には、一年を通して花を生けております。
決して上手なものではありませんが、少しでも季節を感じ、そこにほんの一瞬でも気を留めて安らぎを感じていただけたら、大変嬉しいことです。
私自身、植物の持つチカラにはとても助けられています。

いつもは気にならなくても、疲れたとき、悲しいときにふと目を留めてくだされば…との思いで、今日もお花を生けております。

福を呼ぶ!孝楓住職


あけましておめでとうございます。
イノシシもお役を終え、ネズミが元気に走り回り始めました。
令和二年も、変わらず真面目に皆さまの幸せを祈り続けたく思っております。
何かご心配事があれば、お寺へおいでください。
いつでもお待ちしております。

    國分寺住職 孝楓


三が日は、寺内一同揃ってお勤めをしました。
一日二回に分けてお薬師様、観音様、歓喜天様、阿弥陀様に日本国の安寧と世界平和、皆さまの平穏、檀家各家のご先祖様のご供養をいたしました。
昨年得度した、小さな新弟子達も大きな声でお勤めしました。