秋の國分寺と西福寺

いよいよ師走に入りました。
朝晩かなり冷え込む時期となり、津山地方の最低気温は1度や2度という日が続いています。
対して日中は快晴の日も多く、お寺の裏庭にあるモミジも紅葉が一日一日と進み、爽やかな青い空との対比がとてもきれいに映っています。
ちなみに、この裏庭は石仏で極楽浄土を表現したものだそうです。
急な斜面や、間に水路が通っていたりと管理が非常に難しい場所ではありますが、この景色を楽しみに日々清掃に励んでいます。
境内からは少ししか見えませんので、写真でこの景色をみなさまにもおすそ分けしたいと思います。

水面に映ったモミジも綺麗です

今年は暑さが長引いたため、真っ赤ではなく茶色っぽくなってしまったそうです

また、少し前には國分寺が兼務する西福寺で「秋まつり法要」が行われました。
上品な阿弥陀様がお祀りされている静かな山の上のお寺で、歴代住職さまと檀家各家のご先祖供養をしました。
毎回、少ないながらも各家から必ずおひとりは出席されます。
一年に二回、小さなお寺に篤く大きな信仰のお気持ちが集う日でもあります。

写真は國分寺境内にもどって…
折れた椿の枝をつけておいたら、しばらくして水鉢の中で可愛い花が咲きました

玄関脇には可憐な小菊
孝照さんのお気に入りです

年末に向けて気忙しく、また寒さも本格的になりますが、みなさまくれぐれもお体に気をつけてお過ごしください。

 

弁天さまと音楽の秋

10月20日(日)前日の大雨もすっかり止み、過ごしやすいお天気のなか「弁天まつり」が行われました。
今回は巳(み)の日(=弁天さまの日)がちょうど日曜日ということもあり、40名を超える大勢の参拝がありました。

冒頭、住職さんの挨拶では、「弁天さまから福徳、縁寿のおかげがいただけますよう、一生懸命お勤めいたします」とありました。平たく言うと、みんながハッピーで、与えられた寿命の限り元気に生きていけますように!と弁天さまにお願いをします、ということです。

そして住職さんの話にもありましたが、今年の弁天まつりはなんと401回目でした。
『國分寺記』という古い歴史書には、きちんとした形で弁天さまをお祀りしだしたのは1623年からという記述があり、そうすると今年で401年目。
昨年、節目となった400年目はみなさまのお参りはまだご遠慮いただいたのですが、今年は5年ぶりにヴァイオリンとチェロの奉納演奏も復活し、 400を超えて‛1’ ということで新たな一歩がスタートしました。
従来の護摩祈願は史跡保存の関係でできなくなりましたが、しっかりと御祈願されたお守りをお授けしました。

変わらず守り続けていくものと、よりよいものへと変化していくもの、両方を大事にこれからまた何百年も続いていくことと思います。

また、奉納演奏の初めに奏者の方が「楽器の演奏は私たちの体を使ってするのですが、ここにいらっしゃるみなさま全員でこの場を作りあげていきたいと思います」とおっしゃいました。
私はこの言葉がとても印象に残りました。
いよいよ演奏が始まり、美しいメロディーや迫力ある音を聴いていると、次第に何とも言えない心地よさに包まれていき…
体のなかから湧き上がってくる感情?感覚?は、言葉で表現すると  “ワクワク” “ウキウキ” “嬉しい” “楽しい” というようなポジティブなものばかり。
まるで我々がヴァイオリンやチェロの音と一体になったかのような感覚。
その場にいる全員で音楽を奏で、弁天さまがそれを喜び、我々にお力を授けてくださっているようなそんな歓喜に満ちた時間でした。

弁天さまをお近くに感じながら、お経と音楽と共に秋のよい一日を過ごすことができました ♪♪♪


参拝者はそれぞれの願いを心に浮かべ、祈りました

↓ここをクリックするとお経が聞けます
https://youtu.be/QorAKSAQ5t4?si=P8y8wghhaiMYc4qB



法要と演奏の間の休憩タイム

久しぶりに馴染みの顔が揃って楽しそう

兵庫県より4名の演奏家がお越しくださいました

ヴァイオリンとチェロでロシアの作曲家グリエールの曲も
初めて聞いた作曲家の名前で新しいことをひとつ知ることができました

ベートーヴェン、バッハ、ヴィヴァルディ、モーツァルト、ビートルズと知っている曲、初めての曲と幅広く演奏していただきました

迫力ある演奏に皆、惹き込まれました

足を崩し楽な姿勢でゆっくり音楽を楽しみ、最後は全員で「ふるさと」を生演奏と共に気持ちよく歌いました ♬

弁天まつりのご案内

みなさまお元気でお過ごしですか。
10月に入りやっと暑さも落ち着き、気持ちのよい季節となりました。
日中は晴天が広がり、特に津山地方ではこのように過ごしやすい時期はほんのわずかなので、少しの間楽しみたいと思います。

さて、来週 10月20日 には弁天さまのお祭りがあります。
法要のあとには5年ぶりにヴァイオリンとチェロの奉納演奏も行われ、ご希望の方には御祈祷したお守りシールもお授けいたします。
今年の巳(み)の日(弁天さまの日)はちょうど日曜日なので、檀家さんでない方にもご案内したところ、「弁天さまが好き」とか「美しいお堂に入ってみたい」、「ヴァイオリンの演奏をお寺で聴いてみたい」など、それぞれの思いでお参りされるようです。

弁天さまがお祀りされている回向堂(えこうどう)は5月と10月の年二回の法要の際、開放されます。とりわけ秋は盛大な法要がなされ、どなたでも参っていただけます。どうぞお気軽にご参拝ください。

玄関には秋のお華
土佐水木・木苺・リンドウ・白小菊・ススキ

ドラゴン柳・風船唐綿・赤ドラセナ

雪柳・赤小菊・ススキ

 

施餓鬼法要 2024

8月18日、施餓鬼(せがき)法要が執り行われました。
今年は雨の心配はなかったものの、尋常ではない暑さにどうなることかと心配しましたが、体調不良になる者もなく無事に終えることができました。
夜の法要に向けて朝から準備に来てくださった総代の皆様、夜遅くまで本当にありがとうございました。
立派な餓鬼(がき)供養ができ、各家のご先祖供養ができました。
長く暑い施餓鬼法要の一日を写真でお届けします。

本堂前に集合して先ずはご本尊様にご挨拶
今日一日皆が無事で、施餓鬼法要ができますように

餓鬼供養の準備からスタート

法要にあたり玄関幕を張ります

境内清掃も念入りに最終チェックです


ほんの少し休憩タイム…しかし暑い!

午後からは参拝の方の受付も始まります

久しぶりにいろんな方のお顔が見えて嬉しい日でもあります

夕刻七時、いよいよ法要が始まります

お堂の中はむせるような暑さで汗が滴ります
幾重にも衣をまとうお坊さんは大変ですね

六人のお坊さんに懇ろに供養していただきました

高い所にあるお供え物には手が届かない餓鬼の為に白飯と水を下にお供えします

気温は高いものの、夜空には秋を思わせるようなお月様がでていました

お盆を迎えて

ご先祖様のお帰りを楽しみにしていたお盆も早いもので今日で終わります。
みなさんはどんなお盆をお過ごしでしたか?
暑いなかでしたが、ご先祖様に思いを馳せ、我々が今ここにいられることに感謝する時間となったことと思います。
お寺では14日に遠方の方々がお参りされる「合同初盆」と「合同棚経」のお勤めが行われました。
ご縁があってご一緒にお参りされたみなさんは、他家の仏様にもお互い手をあわせるという良いことができました。

名誉住職さんお手製の看板でお迎えです通称「くまちゃん」の看板、面白い形の板がクマに見えませんか?
孝楓さんは大切な方々を思い浮かべながら一生懸命お勤めさせていただきました
島根、岡山、勝央町からお参りに
「ひまわりが夏らしくていいですね」と喜んでいただけました
東京、倉敷、笠岡、岡山からお参りに高3と中1の女の子二人でお供えのお団子を作りました
僧侶だけでなく、お寺の裏方も後継者が育ってきているようです

猛暑のなか新種のユリが咲きましたお盆が終わるといよいよ夏の最後の行事「施餓鬼法要」です
数日前に蜂に刺されてしまった名誉住職さん渾身の作、蜂にご注意ください!

夏のお盆参り

ここ津山地方は盆地特有の苦しくなるような湿気でしんどい梅雨でしたが、梅雨明けと同時にさらに苦しいほどの暑さが続いています。

お寺は今年も檀家各家のご先祖供養のお参り、棚経(たなぎょう)の真っ最中です。暑さは年々ひどくなりますが、みなさまにお会いし、ご様子を聞かせていただくのを楽しみに住職、副住職の二人が頑張ってお参りに出ております。

そして数日ですが、小僧の光胤(こういん)さんも一緒にお参りさせていただいています。今年中学三年生になりましたが、小学五年生から毎年棚経を勤めています。お参り先で人生の大先輩から貴重なお話を聞かせてもらったり、「わたしはこの方に送ってもらうんじゃな。」と安心して言ってくださるそのお言葉を聞いて、段々と覚悟と責任感が育っていくのだろうと期待しています。

まだまだこれからですが、身長だけでなく檀家のみなさまのあたたかいお気持ちで大きく育てていただき、正しい心を持ったお坊さんになってほしいと思います。

今年も浅草より可愛らしいほおずきと風鈴が届きました。毎年違う柄の風鈴で音色とともにその絵柄も楽しませてもらっています。
夕方、風に揺られて心地よい音色にしばし心が休まります。
みなさまくれぐれもお身体お大事にお過ごしください。

初日の朝は緊張のせいか、こんな感じで孝惺さんと出発しましたが…
午後からは少し落ち着いた様子で孝楓さんとお参りへ

浅草から遥々、津山の地で皆を楽しませてくれています
今年の絵柄は花火です

孝照さんの大好きな花、桔梗が暑さに負けず咲いています

 

紫陽花と可愛い子どもたち

梅雨入りし、毎日雨がよく降ります。
お寺の境内にもわずかですが、紫陽花が生き生きと咲いています。
紫が上品なものと白い可憐な紫陽花です。
紫の紫陽花を皆で眺めながら、紫は高貴な色であるということを改めて思いました。

先日、お隣の河辺(かわなべ)小学校から2年生42名が「町探検」へお寺へやって来ました。
1組と2組のそれぞれで班ごとに質問を考えてきてくれ、お寺の仕事や仏様のことをしっかり勉強しました。

沢山の質問のうち「どうしてこの場所にお寺が建ったのですか?」という質問には、孝楓住職さんから「勉強したり、修行するのにふさわしい良い環境だったからです。河辺小学校もそんな良い場所にあります。だからみんなもきっとよく勉強ができますよ。」との答えがありました。
それを聞いて、私もなるほど!と納得。我が家も孝照前住職さんから三世代が通った小学校で、今年創立150年を迎えます。
やはり歴史のある学校はそんな素晴らしい環境だからこそ、この地にできたのですね。

子供たちのおかげで、改めてお寺や小学校など地域の歴史を深く感じる良い機会となりました。



クラスごとに町内の数か所を巡って町探検です  まずはご本尊お薬師様の前で手を合わせてご挨拶
みんな真剣に話を聞いて勉強しました

弁天まつり

中国地方も梅雨入りし、毎日雨の日が続いています。自然のこととはいえ、体調が優れなかったり乾かない洗濯物に頭を悩ませたり…と少々憂鬱になりますが、一緒に何とかこの時期を乗り越えていきましょう!

さて6月10日、巳(み)の日に弁天様の法要がありました。

弁天様は技芸上達や商売繁盛などの神様として知られています。一番は金運を授かることに偉大なお力を持っておられますが、農耕の神でもあります。

時に水は脅威となって我々の生活を一瞬にして変えてしまうこともありますが、なくてはならない大切なもの。この季節を鬱陶しいともつい思ってしまいますが、弁天様から恵の水をいただいて我々の生活が豊かにそして安全に送れるようお願いしました。

5月のできごと

國分寺が兼務する山の上のお寺、西福寺(さいふくじ)では初旬に春まつり法要が行われました。
50年以上続く法要で歴代住職さまと檀家各家のご先祖さまのご供養をいたしました。秋には秋まつり法要を行います。
ごく少ない檀家数ですが、一家からおひとり必ずお参りに来られます。
代が変わってもご先祖を想う気持ちが引き継がれている場所です。住職はじめ寺内一同、頭が下がる思いです。

西福寺のご本尊は阿弥陀如来さまで、楚々とした小さな山寺で気持ちのよいところにあります。
ブログの下部に検索欄があるので「西福寺」と検索してみてください。
2021年7月8日のブログにお寺のことを詳しく掲載しています。
沢山の紫陽花に囲まれて西福寺が最もきれいな季節の記事なのでご覧いただき、ぜひ一度お参りください!




それから、晴天のこの日は「檀信徒総会」という会合に孝惺さんと一緒に國分寺と西福寺の役員さんが出席されました。
全員ではありませんでしたが、両寺の役員さんが一同に会され会場となった近くのお寺に参拝し、役員としての意識を高めてきてくださいました。
お世話になりました。

出発前にパチリ
みなさんとご一緒する機会が戻ってきて嬉しいことです
サツキが満開、境内が一年のうちで最も華やかになります

新年度スタート

今日から新年度が始まりました。

催花雨を経て晴天の本日、四月一日は一年に一度の定例総代会。
去年に引き続きお寺に集っての会が無事開催でき、嬉しいことでした。

総代の皆さん、今年度もよろしくお願いいたします。

お寺の前の桜も総代のみなさんをお迎えする準備万端です

名誉住職さんお手製の看板

まずはご本尊お薬師様の前でお勤めから始まります

かなりの強風でしたが晴れなのでよし

新しい顔ぶれも