夏のお盆参り

ここ津山地方は盆地特有の苦しくなるような湿気でしんどい梅雨でしたが、梅雨明けと同時にさらに苦しいほどの暑さが続いています。

お寺は今年も檀家各家のご先祖供養のお参り、棚経(たなぎょう)の真っ最中です。暑さは年々ひどくなりますが、みなさまにお会いし、ご様子を聞かせていただくのを楽しみに住職、副住職の二人が頑張ってお参りに出ております。

そして数日ですが、小僧の光胤(こういん)さんも一緒にお参りさせていただいています。今年中学三年生になりましたが、小学五年生から毎年棚経を勤めています。お参り先で人生の大先輩から貴重なお話を聞かせてもらったり、「わたしはこの方に送ってもらうんじゃな。」と安心して言ってくださるそのお言葉を聞いて、段々と覚悟と責任感が育っていくのだろうと期待しています。

まだまだこれからですが、身長だけでなく檀家のみなさまのあたたかいお気持ちで大きく育てていただき、正しい心を持ったお坊さんになってほしいと思います。

今年も浅草より可愛らしいほおずきと風鈴が届きました。毎年違う柄の風鈴で音色とともにその絵柄も楽しませてもらっています。
夕方、風に揺られて心地よい音色にしばし心が休まります。
みなさまくれぐれもお身体お大事にお過ごしください。

初日の朝は緊張のせいか、こんな感じで孝惺さんと出発しましたが…
午後からは少し落ち着いた様子で孝楓さんとお参りへ

浅草から遥々、津山の地で皆を楽しませてくれています
今年の絵柄は花火です

孝照さんの大好きな花、桔梗が暑さに負けず咲いています

 

紫陽花と可愛い子どもたち

梅雨入りし、毎日雨がよく降ります。
お寺の境内にもわずかですが、紫陽花が生き生きと咲いています。
紫が上品なものと白い可憐な紫陽花です。
紫の紫陽花を皆で眺めながら、紫は高貴な色であるということを改めて思いました。

先日、お隣の河辺(かわなべ)小学校から2年生42名が「町探検」へお寺へやって来ました。
1組と2組のそれぞれで班ごとに質問を考えてきてくれ、お寺の仕事や仏様のことをしっかり勉強しました。

沢山の質問のうち「どうしてこの場所にお寺が建ったのですか?」という質問には、孝楓住職さんから「勉強したり、修行するのにふさわしい良い環境だったからです。河辺小学校もそんな良い場所にあります。だからみんなもきっとよく勉強ができますよ。」との答えがありました。
それを聞いて、私もなるほど!と納得。我が家も孝照前住職さんから三世代が通った小学校で、今年創立150年を迎えます。
やはり歴史のある学校はそんな素晴らしい環境だからこそ、この地にできたのですね。

子供たちのおかげで、改めてお寺や小学校など地域の歴史を深く感じる良い機会となりました。



クラスごとに町内の数か所を巡って町探検です  まずはご本尊お薬師様の前で手を合わせてご挨拶
みんな真剣に話を聞いて勉強しました

弁天まつり

中国地方も梅雨入りし、毎日雨の日が続いています。自然のこととはいえ、体調が優れなかったり乾かない洗濯物に頭を悩ませたり…と少々憂鬱になりますが、一緒に何とかこの時期を乗り越えていきましょう!

さて6月10日、巳(み)の日に弁天様の法要がありました。

弁天様は技芸上達や商売繁盛などの神様として知られています。一番は金運を授かることに偉大なお力を持っておられますが、農耕の神でもあります。

時に水は脅威となって我々の生活を一瞬にして変えてしまうこともありますが、なくてはならない大切なもの。この季節を鬱陶しいともつい思ってしまいますが、弁天様から恵の水をいただいて我々の生活が豊かにそして安全に送れるようお願いしました。

5月のできごと

國分寺が兼務する山の上のお寺、西福寺(さいふくじ)では初旬に春まつり法要が行われました。
50年以上続く法要で歴代住職さまと檀家各家のご先祖さまのご供養をいたしました。秋には秋まつり法要を行います。
ごく少ない檀家数ですが、一家からおひとり必ずお参りに来られます。
代が変わってもご先祖を想う気持ちが引き継がれている場所です。住職はじめ寺内一同、頭が下がる思いです。

西福寺のご本尊は阿弥陀如来さまで、楚々とした小さな山寺で気持ちのよいところにあります。
ブログの下部に検索欄があるので「西福寺」と検索してみてください。
2021年7月8日のブログにお寺のことを詳しく掲載しています。
沢山の紫陽花に囲まれて西福寺が最もきれいな季節の記事なのでご覧いただき、ぜひ一度お参りください!




それから、晴天のこの日は「檀信徒総会」という会合に孝惺さんと一緒に國分寺と西福寺の役員さんが出席されました。
全員ではありませんでしたが、両寺の役員さんが一同に会され会場となった近くのお寺に参拝し、役員としての意識を高めてきてくださいました。
お世話になりました。

出発前にパチリ
みなさんとご一緒する機会が戻ってきて嬉しいことです
サツキが満開、境内が一年のうちで最も華やかになります

新年度スタート

今日から新年度が始まりました。

催花雨を経て晴天の本日、四月一日は一年に一度の定例総代会。
去年に引き続きお寺に集っての会が無事開催でき、嬉しいことでした。

総代の皆さん、今年度もよろしくお願いいたします。

お寺の前の桜も総代のみなさんをお迎えする準備万端です

名誉住職さんお手製の看板

まずはご本尊お薬師様の前でお勤めから始まります

かなりの強風でしたが晴れなのでよし

新しい顔ぶれも





3月11日によせて


3月11日
東日本大震災から13年が過ぎました。

当時子供だった人も大人になり、それぞれが様々な想いを胸に復興や支援につながる職に就いたり、活動をしたりしているそうです。
わがお寺にも地震発生から三か月後に誕生した子がいます。
この春から中学生になるその子の成長をみると、月日の流れと同時に失われた沢山の命の尊さが思われます。
一人ひとりにその13年間の月日があったなら…。

そんなことを考えながら地震発生時刻の午後2時46分にあわせて鎮魂の鐘をつき、内仏殿では阿弥陀様の前でお経をあげました。



檀家さんの家のお庭に咲く啓翁桜
ひと足早く春を届けてくださいました

四年に一度の貴重な日

今日は2月29日、四年に一度のうるう年です。

岡山のお天気ニュースで解説されていましたが、統計的にこの日は気温が低く、雨や雪の日が多いそうです。

津山地方もここ最近は暖かい日と寒い日が、入れ替わり立ち替わりやってきています。

一昨日は朝から雪がちらついていましたが、昨日は快晴のよいお天気。一転、今日はまた真冬のように寒い雨の一日でした。

地元の津山朝日新聞のコラムに「二月は冬と春の両方を感じられる月」とあり、なるほどと納得。そう考えるとちょっとお得なような、嬉しい気分になりますね。まさに物は考えよう!

明日から三月。しっかり体調管理をして、元気に春を迎えましょう。

境内の梅も見頃です

小さな福寿草の花も暖かい日にすっかりひらきました

柔らかな光とともに

早々から悲しいことが続いた一月もあっという間に終わり、二月がスタートしました。

気候も、急な寒波に襲われたかと思ったら春のような暖かい日があったり。もうすぐ立春ですが、その頃は東京都心でも雪の予想がされています。

まだまだ厳しい冬が続くのか、それとも春が来ているのか?わかりませんが、近所を歩いていた時に春のお花を少しだけ見つけ嬉しくなりました。思わず立ち止まって眺めていると希望の春が近づいているように感じました。

能登半島地震から一か月、改めて犠牲になられた方々の鎮魂と、北陸地方の方々が一日も早く落ち着いて暮らせるよう願ってやみません。

ちょうど一週間前の境内は雪景色。

春を一番に知らせてくれる蝋梅。ピントがちゃんと合っていないのかな?ほんとはもっとキレイなんです!お寺の境内にも植えたいなぁ。

今は色のない境内ですが、サザンカが唯一花を咲かせてくれています。

 

 

新年早々の惨事によせて

一日の能登半島地震に続き、二日には飛行機の衝突事故と大変な新年の幕開けとなりました。

どちらも多くの犠牲者がでており心が痛みます。どうかこれ以上被害が拡大しませんように。

毎年三が日は午前と午後の二回、ご本尊お薬師さまと阿弥陀如来さまの前でお勤めをいたします。昨日、今日はこのお勤めの際、ふたつの惨事で犠牲になられた方々の魂を慰めるべく、お経を唱えました。どうか安らかでありますように、そして二度とこのような惨事がありませんように。

お見舞い申し上げます

あけましておめでとうございます

2024年新しい年が始まりました。世界では様々な争いが絶えず混乱の世となって久しいですが、今年こそは穏やかな一年になりますよう、大晦日に除夜の鐘をつきながらご本尊様にお願い申しておりました。

それが元旦開けて夕方、能登半島で大きな地震が発生しました。

現在、怪我をされた方や亡くなった方も多くあることがわかってきました。これ以上の被害が出ないことを、そして被災地の方々が守られることを願うばかりです。本日午後からのお勤めではそのことも仏様に一生懸命にお願いいたしました。

さて、大晦日の日は雨が降ったり止んだりの一日でした。夕方からは雨が止みましたが時折り強い風が吹き、少々荒れ模様。

除夜の鐘をつき始めた11時50分過ぎには霧雨のような雨となりました。

日付が変わった頃、徐々に参拝が始まり、今年は天気のせいかお参りの人は少なかったように思います。

みなさまが今年も健やかなる一年を過ごせますようお祈りいたします。