開扉法要 ②

降水確率80%からの回復で迎えた開扉法要二日目。

約250人の稚児達が、晴天のなか音楽に合わせて元気よく練り歩きました。

豪華絢爛な衣装に身を包み、比叡山の元籠山比丘(ろうざんびく)宮本祖豊様から、稚児行列に参加した子供達の健やかな成長を願い、一人ひとりの頭頂にお数珠をあてて、お加持をいただきました。

可愛い姿が境内から溢れ、とても華やかな法要でした。

 

開扉法要 ①

 

10月13日〜15日までの三日間、開扉大法要が行われました。

前日までの天気予報では降水確率80%! しかし雨も上がり迎えた一日目。

午前中に塔婆開眼供養法要他、三つの法要が行われました。

ご本尊の秘仏お薬師様と大きな角塔婆は五色の綱で結ばれ、塔婆開眼供養法要に続き開闢法要の途中でお薬師様のお扉が開けられると、塔婆から下がったその綱からはより強くお薬師様のお力をいただけます。みなさん一心に手を合わせ、綱を触ってお願い事をしていました。

そして午後からは公開講座が開催されました。

約120人の聴衆で熱気に包まれた会場では、聖武天皇の勅命によって建てられた「美作の国分寺」について教育委員会の仁木講師から興味深いお話を聞きました。続いて、三千院御門跡様の楽しくありがたいお話に、時に笑い声も溢れ、「今からすぐ変えることのできる心のあり方」などを分かりやすく説いていただきました。

16年ぶりにお姿を拝むことができたお薬師様は、とても穏やかで優しいお顔でした。

開扉法要へ向けて〜稚児衣装

10/6,9の二日間、稚児衣装の着付け教室が開かれました。

二日間で、参加者の約2/3にあたる186名のこども達とその親御さんがお寺に集まり、本番までに着付けの練習をしました。

実際の衣装を目にした参加者は大人はもちろん、こども達もその豪華で美しい衣装に大喜び。男の子も女の子も、それぞれの衣装を身にまとい、はにかみながらもとても嬉しそうな表情でした。

国分寺のお稚児さんには、立派な衣装を身に付け法要に参加し、その健やかな成長を仏様に見守っていただきたい、との住職さんの願いにより実現したこの稚児練り供養。

14日の法要当日は、大変に豪華絢爛なお練りになるでしょうね。今から楽しみです。

 

開扉法要に向けて〜掃除

10月13日〜15日まで執り行われる開扉法要まで、あと少しとなりました。

先週からはお堂の掃除も本格的に始めています。

真夏の暑い日や冬の寒い日の掃除に比べれば、気候的にはやりやすい方ですが、何せ建物が古いので簡単にはいきません。

一休さんのように真っ直ぐに木が張られた廊下をタタタタッと駆け抜け掃除することに憧れ続け、今日も横張りの廊下に這いつくばって一生懸命拭き掃除です。

廊下の掃除は建物の中なので、まだ楽です。回廊の細かい格子も隅々まで拭き上げ、綺麗にするのはなかなかに根気のいることです。

開扉法要に向けて

10月13日〜15日に行われる「開扉法要」の準備がいろいろなところで進められています。

境内地の木の剪定も、まだまだ暑さが残るなかニ週間ほどかけてお願いしました。

例年ならば梅雨前と夏、年末の三回剪定しますが、今年は特別な年なので夏の剪定を遅らせていました。

そのため夏の陽射しを浴びて自由奔放に伸び切った枝々。

季節は秋へと移り変わりましたが、まだまだ日中の暑さに職人さんも大変そうでした。

おかげさまで今はスッキリした境内の木々が、気持ち良く見えます。

おまいり

お寺には檀家の方以外にも、参拝者が時々いらっしゃいます。
散歩の途中、ジョギングの途中などに立ち寄る方も。

先日、お参りに来られた方をたまたまお見かけしました。
その方は帰り際に、ご本尊様の方へ向き直って一礼してから門を出ていかれました。

お寺へ入る時、お寺から出る時には、ご本尊様の方へ向いて頭を下げる。これが自然な参拝の姿でしょう。

この方に説いたわけではありませんが、仏を敬う心がそうさせたのでしょうか。
祖父母や親から教えられていたのかもしれません。

お寺の前を通り過ぎるだけではなく、時には境内へ入ってみられてはいかがですか。
その際、門をくぐるときには一礼することをお忘れなく。

座禅

天台宗では座禅のことを「止観」(しかん)といいます。
止観とは、すべてを止めて心を観ることです。

この夏、普段忙しく仕事に追われている経営者の皆さんが、お寺に集まり止観を体験されました。

アメリカの大学で学んでいる中国人青年も参加され、日本の文化、中国から日本へ伝わり、むしろ本来の形を残しているといわれる日本仏教にとても興味を持たれたようです。

静寂の中に身を置いて、自分の心を見つめ直す時間をもつことは、動のエネルギーに勝るとも劣らない明日への活力になることは体験するとわかります。

ご興味のある方は、お気軽にお寺までお尋ねください。

 

 

お施餓鬼の夜

8月18日、施餓鬼法要が執り行われました。

朝から手伝ってくださった檀家の方々はじめ、多くの皆さんのおかげで盛大に供養ができました。

何百年も続いているこの法要が、今年も無事に行われたことは大変有難いことです。

施餓鬼法要

明日、18日は「施餓鬼法要」です。
夕方7時頃から法要は始まります。

餓鬼道(がきどう)という地獄に落ちた飢えた鬼達が、一年に一度だけ食べ物を口にすることができる日です。

餓鬼道に落ちると食べ物が目の前で炎に変わってしまい、口に入れることはできません。
しかし、この日だけは供養してもらったお供え物の水とご飯を食べることができるのです。

餓鬼に施しをすることによって、有縁無縁の霊を供養することができます。
ひいては、ご先祖様の供養につながるのです。

食べ物を粗末にしていると、餓鬼道に落ちるといわれています。
子供たちにもこのことをよく伝え、食べ物を大事にしましょうね。