お見舞い申し上げます

あけましておめでとうございます

2024年新しい年が始まりました。世界では様々な争いが絶えず混乱の世となって久しいですが、今年こそは穏やかな一年になりますよう、大晦日に除夜の鐘をつきながらご本尊様にお願い申しておりました。

それが元旦開けて夕方、能登半島で大きな地震が発生しました。

現在、怪我をされた方や亡くなった方も多くあることがわかってきました。これ以上の被害が出ないことを、そして被災地の方々が守られることを願うばかりです。本日午後からのお勤めではそのことも仏様に一生懸命にお願いいたしました。

さて、大晦日の日は雨が降ったり止んだりの一日でした。夕方からは雨が止みましたが時折り強い風が吹き、少々荒れ模様。

除夜の鐘をつき始めた11時50分過ぎには霧雨のような雨となりました。

日付が変わった頃、徐々に参拝が始まり、今年は天気のせいかお参りの人は少なかったように思います。

みなさまが今年も健やかなる一年を過ごせますようお祈りいたします。

 

國分寺のおてら 10月〜12月編

早いもので12月も半ばを過ぎ、次第に気忙しくなってきました。

12月とは思えない暖かい日が続いていましたが、これから寒さが本格的になるようですね。

津山の地も昨夜からぐっと冷え込み、今朝はうっすら雪景色。今日は風に雪が舞い散る寒い一日となりました。

ちょっとご無沙汰してしまっていましたが、これまでのお寺の様子を写真でお伝えします。

境内には名誉住職さん管理の秋の草花が可憐に咲き、また深まる秋とともに裏庭のモミジが今年も我々の目を楽しませてくれました。

また10月には秋の弁天まつりが行われ、久しぶりにご参拝のみなさんと声を合わせて『おんそらそば ていえいそわか』のご真言をお唱えして、それぞれが感謝と願いごとをいたしました。

年末に向け年の瀬の雑事に追われる頃となりますが、「あれもこれもやらなきゃ…」と嫌にならないよう、大掃除や寒さの中にも、楽しいコト笑える話を探しながら年末年始のお寺のいろいろをやっていこうと思っています。

みなさまもご無理はなさらず、ほどほどに。。どうぞお身体第一にお過ごしください。

 

 

地域を知り、地域の歴史を学ぶ

9月の終わり、お寺のお隣にある河辺(かわなべ)小学校の児童が二度に亘ってやって来ました。

まずは二年生。

保護者の方も参加して、小学校近くの商店や施設など四箇所を周り、そこはどんなところなのかを知る『学区探検』に出ました。

そのひとつが国分寺のお寺です。

子供達が事前に考えた質問をし、真剣に話を聞く姿。そして納得しながらそれを書き留め学ぶ姿は、まだ幼さが残る顔つきに反してとても頼もしくみえました。

後日、全員の感想やお礼の文章をいただきましたが、そこからもしっかりと勉強したことがよく伝わりました。

※ 学校より許可を得て、写真撮影及び掲載をしています。


事前に先生方からお話を伺った際、地域を知ることで、困ったときや危険なときにも駆け込めるようにという目的もあるそうで、なるほどそれは大切なことであり良い取り組みだと、同じく思いました。

お寺の前が通学路になっているので登下校時には必ずこちらから声をかけますが、近頃は子供達の方が警戒するのか…(^_^;) 元気の良い声が返ってくることばかりとは言えません。

このような接点を持つことで、「駆け込み寺」としても役割を果たせたらと思います。

そして次は六年生が『国分寺の歴史』を学びにやって来ました。

こちらは最終学年らしく聖武天皇が建てられた『美作国分寺』から現在の『国分寺』に至るまでの歴史を本格的に学習し、学習発表会でその成果を発表したそうです。





我々が河辺小学校に通っていた頃は、境内を写生しに大勢の子供達が来ていたものです。

学校から途中家に帰るという、ちょっと嬉しいような恥ずかしいような経験を四姉妹ともしました。

お寺の前を通って学校に通う子供も沢山いますが、今は門の中まで子供達が入ることはほとんどありません。

でも、お寺の門の前には大きなお地蔵さまがいらっしゃいます。

お地蔵さまは子供達を守ってくださる仏さまです。

私も前を通るときには必ず「いつも子供達を見守ってくださり、ありがとうございます。」と通学する子供達の姿を思い浮かべながら、手を合わせてお礼を言っています。

そのことを若い先生にお話しましたら、先生は「お地蔵さまがそういうものだとは知らなかったのですが、それはありがたいことですね。戻ったら子供達にも話します!」と、喜んでいらっしゃいました。

子供達だけでなく、先生や保護者の方々も今回の学びをきっかけに、地域を知るなかでお寺や神仏をもっと身近に感じてくれたのではないかと思います。

そして我々は皆、目に見えないチカラに守られているのだということ、つまりは感謝の心を常に持ちながら過ごせればと願います。


祝!81歳

9月13日は名誉住職さんの81歳の誕生日でした。

昨年は傘寿のお祝いをし、「80歳からの人生はおまけのようなものなので、感謝しながら日々楽しく暮らしたい」と昨年9月のブログでもご挨拶していましたが…

楽しいことよりもまだまだ限界に挑戦!とばかりにお寺の維持の為、寒い中も暑い中も広い境内地を草刈りから池の掃除、井出のどぶさらいまで…苦しいことを率先してやってくれています。

しかし、今年の猛暑には熱中症でダウン。病院で点滴を受け、なんとか日帰りですみましたが大変心配しました。

81歳になった名誉住職さんからひとことをもらおうとしましたが、「まだまだ。これから!これから!」と鼻息荒く…昨年より血気盛んになったようです(笑)

どうか元気でいてくださいね!

いつも数えで年齢を言う孝照さん。その度、娘達からは「数えなくていいから!」と厳しいツッコミが。しかしつられてロウソクの本数を間違えて注文していました~(笑)

名誉住職さんの衣姿を見る機会は少なくなりましたが、やはりこの姿が一番カッコイイ!

境内には名誉住職さんの好きな地味めな草木が植えられ、ちょっとした秋の庭となっています。

四月に行われたバイクイベント主催の方と。
バイクにまたがらせてもらいご機嫌さん。心は少年に ♫

ひどい暑さと湿気のなか、井出のどぶさらいもへとへとになりながらやってくれました。本当にありがとうございますm(__)m

やはり手伝いは孝月さんでないと。
いつも大変な仕事を一緒にやってくれる孝月さんにも感謝ですm(__)m

姿が見えないと思ったら境内のサツキや木の中からずぼっと現れることしばしば。常に環境整備に目を配ってくれています。でも、いっとろべぇ(若しくはひっつき虫、正しくはコセンダングサというそうです)をびっしり服につけて私達を弱らせるのは勘弁してくださ~い (ノД`)・゜・。

バイクに乗ってお参りへ ~ Let’s go!

今年は開花が早かった桜ですが、お寺の境内には開花時期の遅い鬱金桜(うこんざくら)が咲いています。
京都の哲学の道で出会い、名誉住職さんが気に入って國分寺の境内にも植えたものです。(2019,5,5  と 2021,4,5 のブログでも紹介しています。)
ここ数日の暑さでぐったりしていますが、あと少しだけ楽しめそうです。

そして今開催中のバイクイベントでお寺にお参りされる方も増えています。
https://million-riders.com/
スタンプラリーの目的で訪れるバイカーの皆さんですが、やはりちゃんとご本尊様にお参りされています。
そんな皆さんはきっとお薬師さまに守られて、これからも安全にバイクライフを楽しめることと思います。

 

イベント開始最初の来訪者は日本原で喫茶店「ファミリートコ」を営むこの方。

女性バイカーのTさんとはバイク好きの父娘話で盛り上がりました。
またいつかお父様とツーリングでお参りくださいね!

お仲間でツーリング ♫

バイクのエンジン音は詳しくない者でもワクワクします。

なんとこの日は山族ライダーズの朝山すずさんとゴル氏がお参りされました。
たまたま居合わせたファンの方もびっくり!大喜びでした。

そしてこんなことに・・・

4年ぶり!

新年度がスタートしました。
コロナ感染状況も現状では落ち着いているので、慎重に検討したうえで、お寺の行事もできるだけ元に戻していきたいと考えています。
そして本日、境内の桜も満開のなか、コロナ禍以降開催を自粛していた総代会をやっと開催することができました。
実に4年ぶり!総代の皆さんに直接お会いすることができました。
これからは檀家のみなさまにも法要等で、お参りしていただけることを楽しみにしております。
皆さん久しぶりで話も弾みます

まずはご本尊お薬師様にご挨拶

この時だけマスクを外して恒例の写真撮影

気温が高く窓を開けて換気はバッチリ、でも花粉が・・・涙

満開の桜、風に吹かれて花吹雪もキレイ

スタンプラリーイベント!


雨の日が続いていますが、この暖かさで県北の桜も早々と咲き始めました。

津山といえばお城山の桜。

徐々にイベントも行われるようになっており、沢山の観光客で街が賑わうことかと思います。

そんな桜の季節に合わせて、面白いイベントがスタートします。

その名も

【 ミリオンライダーズスタンプラリー 
 〜100万人でつくる未来〜  in 津山 】
 2023.4.16.25

ライダー向けのまちおこしイベントで、津山の観光スポット6ヶ所にスタンプ台を設置。ツーリングでそれらのスポットを巡ったライダー達にスタンプを集めてもらい、SNSで応募すると商品が当たるという仕組みです。行楽シーズンの津山により多くのライダーに来てもらい、それによって地域の活性化を図るというものです。

この企画意図に賛同し、國分寺のお寺も協力させていただきます!

主催するのはバイクをテーマに津山で様々な活動をしている4人組「山族ライダーズ」。
小さなご縁も重なり、スタンプの設置場所のひとつにこの國分寺が選ばれ、お話がきました。
これまでの活動内容やメンバーの方々の思いを詳しく伺い、地元の活性化と、よりよい未来を願い、行動するパワーと誠実さに心打たれました。

このイベントの成功と、若い力がどんどん発揮されていくことを願い、微力ながら応援していきたいと思います。

バイカーもそうでない方も是非、この機会に津山を訪れイベントに参加してみてください。

https://million-riders.com/

地元の津山朝日新聞(2023.3.10)にも大きく掲載されていました

3月22日、津山城の桜は開花宣言されました

昨日、お城の下の方の桜はわずかに蕾を残してほぼ満開に

悲しみと向き合うということ

随分と春らしくなりましたが、ここ津山の地では一月の大雪以降二度、三度と雪が積もり、今日は風が強く、雨とみぞれと雪が降る荒れた天気となりました。

さて、今日はある新聞記事に掲載されていたお話をご紹介します。

悲しみを抱えた人を支える「グリーフケア」という活動についてで、上智大学グリーフケア研究所非常勤講師、入江杏さんの活動です。

入江さんは23年前に起きた未解決事件「世田谷一家殺害事件」で妹家族4人を失った遺族です。
偏見と差別から傷つき、事件のことを知られないようにと沈黙のまま6年間を過ごしたそうです。

しかし、様々な葛藤のなか「グリーフケア」というものを学ぶうちに、語りを阻害している偏見の出どころを見つめ、そこから語ることを始めたそうです。
そして、犯罪や事件とは直接関係のない人達にも様々な悲しみがあって、「自由に悲しんでいい」というメッセージを共有する機会を作っています。

ー喪失に伴う悲嘆(グリーフ)は誰の心にもあるものー

入江さんはその歩みのなかで気づいたことがあると言います。

「こうあるべきだ」という社会のメッセージが強く、日々もっと強く明るく、元気に、健やかにとせきたてられ、生活のなかの些細な悲しみに立ち止まる余裕が与えられない。それゆえに、悲しみを語ることに怖さを感じている人も少なくないのではないでしょうか。

万葉集の挽歌(ばんか)や源氏物語などでは男女問わずよく涙をこぼし、「かなしみ」を表現しています。そして「悲しみ」「哀しみ」「愛しみ」「美しみ」「愁しみ」と様々な漢字があてられることからも多くの意味を持っていました。
でも今の日本社会では、「かなしみ」の豊かさは理解されず、ただ怖い、やっかいなものとして忌避されているのではないでしょうか。

入江さんはそんな「かなしみ」の豊かさを取り戻すヒントとして、このように語っています。

「かなしみ」は忌むべきものではない。その中にいる人は、弱い人でもない。かなしみは「乗り越える」というものではありません。喪失の体験やかなしみとの向き合い方に、特別な処方箋はありません。かなしみを恐れることなく、生きていれば誰にでもある豊かなものとして捉え、率直にその経験や苦しみを本心で自由に語ることのできる安全で安心な場や人間関係を増やしていくことが大切なのではないでしょうか。

そして最後にこう締めくくられていました。

足元に立ち戻ると、当然のことですが事件の解決を願わない日はありません。「かなしみ」も心の中に抱き続けています。それでも、亡き人達との出会い直しを通して「悲しみは愛しみ」と気づくことができました。十分にあなたらしく悲しんでいい。「そこから」と語りかけていきたいです。

(朝日新聞より抜粋)

我々はまさに悲しみの渦中にいる方とお話することが日常です。
家族や近しい人を失った悲しみは言いようのない喪失感、そしてたとえ同じ家族でも立場が違えばまたその想いも人それぞれで、自身以外は計り知れないものだと思います。
そのうえで、その方の悲しみに寄り添いながら仏様と皆さまの橋渡しができるよう共にご供養することが我々の使命であり、常にそれを念頭に置いて日々過ごしております。
ですが、前向きになれるように、との思いがつい走ってしまい、急かしているのではないか、励ますつもりの言葉が悲しみを封じているのではないか…この記事からそんなことを考えさせられました。

悲しみと向き合うということ・・・
答えはでませんが、これからも考え続けていこうと思います。
そして少なくとも、人々の苦しみや、「かなしみ」を本心で自由に語ることのできる安全で安心な場が、お寺であるよう努めて参ります。

紅梅

福寿草

白梅

啓翁桜

啓翁桜・カラー・椿

10年に一度の大寒波 ⁉


この度の大寒波、各地で大きく被害がでていることかと思います。
お見舞い申し上げます。

お寺のある岡山県津山市は全国ニュースの冒頭でも取り上げられるほど、短時間での急激な積雪を記録しました。
発表では25日の積雪量は46cmとなっていましたが、それは午前2時時点でのこと。実際にはお寺の境内は50cmを超えましたし、津山市内はどこもそれぐらいで、更に少し山側に近づくと60cm以上積もったようです。
昔は元旦の朝など雪が積もることも多かったですが、こんなにも深く積もったのは初めての経験でした。

災害が少ないといわれる岡山県ですが、県内でも地域間で大きな差があり、特に県北部は大変な状況であったことと思います。
これを機に、水や電気の大切さ、備えることの大切さを痛感しました。

みなさま、引き続きお気をつけてお過ごしください。

まずは玄関から門にかけて雪かき

雪国の方のご苦労は計り知れないものです


一方、玄関のなかではひと足早く春の訪れが
~赤芽柳・つげ・菜の花・ぜんまい
しかし!大雪の翌朝には水盤の水は完全に凍っていました

赤芽柳

ぜんまい

あけましておめでとうございます

今年はこの辺りでは珍しく雪のない年末年始となりました。
皆さまお健やかに新年を迎えられたことと存じます。
今年も法要やお寺の様子など、お伝えしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

「住職よりご挨拶」
あけましておめでとうございます。
本年も穏やかな年であるよう、微力ながら努めたく存じます。
幸せの価値というものが変わってきた今、目先の賑やかなことにとらわれず本質をよく見極め、じっくりと考え自分のおかれた場所で丁寧に暮らす、それが私達に安心を与えてくれることなのではないでしょうか。
佳き年となりますように。
國分寺住職 田中 孝楓

大晦日の夜
今年は日付が変わってから参拝の方がちらほら

若い方のお参りが多かったようです

煩悩の数だけ108回鐘を打ちます
皆さん一心に

午前と午後の一日二回、一時間程かかる「修正会」(しゅしょうえ)を三が日執り行います

産まれたときからずっと子供達も一緒にお勤めさせてもらい、今では難しいお経もそれなりに読めるようになりました

橙の代わりに、お供えいただいたゆずと、これまた別の方からのお供えの干し柿を鏡餅に

元旦の朝、境内の南天が青空に映えてとてもきれい

冷たい空気のなか、マユミのピンクが愛らしくほっこり

玄関幕は名誉住職孝照さんの字で「國」と書いてあります

今年は住職孝楓さんが玄関前の大作に挑戦

お供え用の鏡餅が立派にできあがりました
お正月花はシックに枝若松と万年青です

三が日は年頭のご挨拶にみえる檀家さんをお迎えします
枝若松・孔雀の羽