大晦日の夜

穏やかな大晦日の夜です。

この後23時50分頃から除夜の鐘をつきます。
今年もお接待などはいたしませんが、どなたでもお参りいただけますのでぜひご参拝ください。

今年はどんな一年だったでしょうか。
あと少しで新年を迎えますが、皆様にとってより良い一年となりますようお祈りしております。

11月
紅葉したモミジや桜の木が秋の夕日に照らされて。

12月
屋根の一部修理の為、足場が組まれました。
滅多にないチャンス!と屋根の高さまで登って境内を上からパチリ。
80歳の名誉住職さんもへっぴり腰ながら嬉々として登っていました(^^;

大掃除はまだ暖かかった12月の初旬から。
この頃は本当によかった。。。

12月15日には積雪がみられ、この辺りから冬本番の寒さとなりました。

ひと足早い水仙が玄関でお客様をお出迎え。
何とも言えない良い香りでした。


2023年が心穏やかな一年となりますように

 

この方なしでは語れない

早いもので今日から12月、全国的に寒い日となりました。
師走の声をきくと、いっぺんにせわしなくなりますね。
これからは寒さ対策をしっかりとして、元気に冬を乗り切りましょう。

さて、少しブログの間が開いてしまいましたが・・・
秋には大きな法事が執り行われました。名誉住職孝照さんの祖母、「田中つな」さんの50回忌法要です。

この方、比叡山麓の坂本村に生まれ、後に國分寺101世住職となる孝正師の妻となりました。比叡山のお寺の住職であった孝正師は、國分寺の住職欠員にあたり地元檀家に懇願され、特命住職として津山の地へ赴任することとなり、つなさんも6人の子どもを連れて津山に赴きました。ところが数年後の大正8年、孝正師は48歳の若さで急逝、一説にはスペイン風邪が原因とも言われています。当時第一子である後の102世住職孝円師は、天台宗比叡山中学三年の17歳、末子は生後半年の乳飲み子だったそうです。
夫の孝正師亡き後は、外来者であるうえに大黒柱を亡くし、大変な苦労をしながら女手一つで子を育て、孝円師が比叡山での修行を終え津山の地に戻るまでお寺を守っていかれたそうです。

そんなつなさんが目に入れても痛くないほどに可愛がっていたのが、孫の孝照さんです。その孝照さんが50回忌法要を務めることは、互いにこの上なく嬉しいことでしょう。晩年まで、一生懸命に境内の草取りをするつなさんの姿が、孝照さんの目には焼き付いているそうです。強い意志と丈夫な身体で90歳までこのお寺を守り抜いた生き様は、寺婦の鏡と言えるでしょう。

この日は孫、曾孫、玄孫の三世代が集い、つなさんの人生に想いを馳せました。