西の空へ向かって

今日は秋分の日です。

彼岸は春分の日、秋分の日を挟んだ一週間を指しますが、春と秋のお彼岸を節目に季節は変わり目を迎えます。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、確実に秋を感じる頃となりました。
しばしば、とてもきれいな夕焼けを見ることもできます。
写真は今日の夕暮れ時、孝照和尚さんが撮影したものです。

この時期は太陽がちょうど真西に沈むので「観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)」というお経には、沈みゆく太陽を拝み、その方角にある西方極楽浄土を想いなさいと説かれています。
お彼岸にお墓参りに行く習慣は、日本人の先祖崇拝と西方極楽浄土の思想が結びついてできたものです。

お墓参りをして日頃の感謝の気持ちを伝え、西の空へ向かってご先祖様に想いを馳せる。
それだけで我々の心が穏やかになるのは、やはりご先祖様がいつも見守ってくださっているおかげですね。