三月はみなさん何かとお忙しかったことと思います。お寺でも比叡山へのお参りやお彼岸、年度末の諸事で、あっという間に日が経ったような気がしています。そのなかのひとつに、大事な法要がありました。
今から3代前の住職、國分寺第101世 孝正(こうしょう)大僧正の「100回忌法要」です。
前住職、孝照(こうしょう)大僧正をお導師(中心になって法要を行う僧侶)とし、厳粛な雰囲気のなか法要が執り行われました。
まだ寒さの残る頃でしたが、この日は春らしい陽気に包まれ、寺族(寺の家族)一同心を込めてお勤めしました。親族も各地で手を合わせ、思いを馳せていたようです。
当時、比叡山の僧侶であった孝正師は「比叡山の高僧をこの由緒あるお寺の住職さんに!」という檀家の懇願により迎えられました。
残念ながらその数年後に若くして遷化(せんげ(亡くなる))されましたが、その後脈々とこの地で法灯は受け継がれています。
國分寺第101世住職 100回忌法要。
第103世住職、孝照師は孫にあたります。
孝月さんを中心にご詠歌もお唱えし、奉納しました。
孫、ひ孫、やしゃごが100年前に亡くなったご先祖様に手を合わせました。
この頃咲き始めた境内の梅の木は、孝正師のお顔を知っていたのでしょうか。