9月の終わり、お寺のお隣にある河辺(かわなべ)小学校の児童が二度に亘ってやって来ました。
まずは二年生。
保護者の方も参加して、小学校近くの商店や施設など四箇所を周り、そこはどんなところなのかを知る『学区探検』に出ました。
そのひとつが国分寺のお寺です。
子供達が事前に考えた質問をし、真剣に話を聞く姿。そして納得しながらそれを書き留め学ぶ姿は、まだ幼さが残る顔つきに反してとても頼もしくみえました。
後日、全員の感想やお礼の文章をいただきましたが、そこからもしっかりと勉強したことがよく伝わりました。
※ 学校より許可を得て、写真撮影及び掲載をしています。
事前に先生方からお話を伺った際、地域を知ることで、困ったときや危険なときにも駆け込めるように…という目的もあるそうで、なるほどそれは大切なことであり良い取り組みだと、同じく思いました。
お寺の前が通学路になっているので登下校時には必ずこちらから声をかけますが、近頃は子供達の方が警戒するのか…(^_^;) 元気の良い声が返ってくることばかりとは言えません。
このような接点を持つことで、「駆け込み寺」としても役割を果たせたらと思います。
そして次は六年生が『国分寺の歴史』を学びにやって来ました。
こちらは最終学年らしく聖武天皇が建てられた『美作国分寺』から現在の『国分寺』に至るまでの歴史を本格的に学習し、学習発表会でその成果を発表したそうです。
我々が河辺小学校に通っていた頃は、境内を写生しに大勢の子供達が来ていたものです。
学校から途中家に帰るという、ちょっと嬉しいような恥ずかしいような経験を四姉妹ともしました。
お寺の前を通って学校に通う子供も沢山いますが、今は門の中まで子供達が入ることはほとんどありません。
でも、お寺の門の前には大きなお地蔵さまがいらっしゃいます。
お地蔵さまは子供達を守ってくださる仏さまです。
私も前を通るときには必ず「いつも子供達を見守ってくださり、ありがとうございます。」と通学する子供達の姿を思い浮かべながら、手を合わせてお礼を言っています。
そのことを若い先生にお話しましたら、先生は「お地蔵さまがそういうものだとは知らなかったのですが、それはありがたいことですね。戻ったら子供達にも話します!」と、喜んでいらっしゃいました。
子供達だけでなく、先生や保護者の方々も今回の学びをきっかけに、地域を知るなかでお寺や神仏をもっと身近に感じてくれたのではないかと思います。
そして我々は皆、目に見えないチカラに守られているのだということ、つまりは感謝の心を常に持ちながら過ごせればと願います。