おまいり

お寺には檀家の方以外にも、参拝者が時々いらっしゃいます。
散歩の途中、ジョギングの途中などに立ち寄る方も。

先日、お参りに来られた方をたまたまお見かけしました。
その方は帰り際に、ご本尊様の方へ向き直って一礼してから門を出ていかれました。

お寺へ入る時、お寺から出る時には、ご本尊様の方へ向いて頭を下げる。これが自然な参拝の姿でしょう。

この方に説いたわけではありませんが、仏を敬う心がそうさせたのでしょうか。
祖父母や親から教えられていたのかもしれません。

お寺の前を通り過ぎるだけではなく、時には境内へ入ってみられてはいかがですか。
その際、門をくぐるときには一礼することをお忘れなく。

お寺では毎夕刻、鐘をつきます。

季節によって時刻は変わりますが、時を知らせるために九つ打ちます。

子どもの頃は「鐘が鳴ったら帰りなさい」と言われ、鐘の音が聞こえたらそれを合図に家路に急いだものでした。つまりは、そう遠くへ遊びに行かないようにという意味も込められていたのだと、今になってわかります。

『夕やけこやけで日が暮れて 山のお寺の 鐘がなる〜♪』童謡「夕焼け小焼け」